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家庭に潜むモラルハラスメント:夫婦間のモラハラとその影響とは?

執筆者:cobeyaCOBEYA編集部

2024.11.5更新

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家庭は安心と安らぎを提供する場所であるべきですが、時にはパートナーとの関係がストレスの源になることがあります。特にモラルハラスメント(モラハラ)は、言葉や態度で相手を精神的に追い詰め、夫婦関係に深刻な影響を及ぼします。
この記事では、夫婦間のモラハラの具体例や心理的背景、その影響について解説し、健全な関係を築くための情報を提供します。

モラルハラスメント(モラハラ)とは?

モラルハラスメント、通称「モラハラ」とは、言葉や態度で他者を傷つけ、精神的な負担を与える行為を指します。相手に直接手を出すことなく、言葉や態度で追い詰める点で、身体的な暴力とは異なります。しかし、心理的な圧力や言葉の暴力は受ける側に大きなダメージを与え、長期にわたると自己評価の低下や、うつ症状、不安障害に発展する可能性もあります。
家庭内や夫婦間でのモラハラは、仕事場などでのモラハラとは少し異なり、互いに長期間の信頼関係があるために気づきにくいことが特徴です。たとえば、冗談のつもりで相手を傷つけるような発言を繰り返したり、相手の意見を無視する態度が「普通」として続いてしまったりっするケースも多々あります。これにより、モラハラを受ける側が我慢を重ね、自己評価の低下や精神的なダメージを蓄積してしまうのです。

モラハラが発生しやすい家庭環境

家庭内でモラハラが発生する原因には、いくつかの心理的・環境的な要因が関係しています。まず、共働き家庭や子育てのストレスが引き金となり、夫婦間のコミュニケーションが不足したり、イライラが蓄積したりすることでモラハラが起こることがあります。
また、家庭内で経済的な支配が行われている場合、モラハラが発生しやすくなります。収入の多い方が「自分が稼いでいるから偉い」といった態度を取り、家事や育児の負担を軽視することがきっかけで、精神的な支配が始まることも多いのです。
さらに、家庭内の役割分担や家族構成の変化によっても、モラハラが生じやすくなる場合があります。たとえば、家事や育児に対する考え方や価値観の違いがストレスとなり、相手を支配しようとする傾向が強まることもあるのです。

夫婦間モラハラの具体例

夫婦間のモラハラにはいくつかの典型的なパターンがあります。以下は、代表的なモラハラの具体例です。

言葉による攻撃

「お前は役立たずだ」「本当に無能だな」など、日常的に相手を批判する発言は、モラハラの一種です。言葉の暴力によって相手の自己評価を下げ、自信を奪うことで支配関係を築こうとします。

無視や冷たい態度

家庭内で相手を無視する、冷たい態度を取り続けるのも、モラハラの一つです。話しかけても返事をしない、あからさまに無関心な態度を見せるといった行動は、相手に孤独感や不安を与え、精神的に追い詰める原因となります。

感情的なコントロール

「私がこんなに辛いのに、あなたは何もしてくれない」など、罪悪感を抱かせることで相手をコントロールしようとする行動です。こうした発言は、相手の自己犠牲を強いることになり、結果的に相手の精神的負担を増大させます。

社会的な孤立

家庭内で相手を無視する、冷たい態度を取り続けるのも、モラハラの一つです。話しかけても返事をしない、あからさまに無関心な態度を見せるといった行動は、相手に孤独感や不安を与え、精神的に追い詰める原因となります。

経済的支配

相手の経済状況をコントロールすることで、自由を奪う行為もモラハラの一種です。専業主婦の妻が夫の収入に依存しながらも、夫に対して「あなたが働いているから私の言うことを聞いて当然」といった態度を取るケースも多く見られます。

モラハラが夫婦関係に及ぼす影響

モラハラは受ける側の精神面に大きな影響を及ぼします。日常的に批判や無視を受け続けると、次第に自己評価が低下し、自信を失ってしまいます。また、モラハラが原因でうつ病や不安障害に発展するリスクも高まります。
モラハラが夫婦関係に与える影響としては、コミュニケーションの断絶や、信頼関係の崩壊が挙げられます。モラハラが続くと、次第に言葉を交わす機会が減り、お互いの感情を共有しなくなってしまうため、関係が冷え切ってしまうことがあります。また、家庭内の悪影響は子どもにも及び、親が互いに冷淡に接している姿を見ることで、子どもの心理的な発育に悪影響を及ぼすこともあります。

なぜモラハラをしてしまうのか?心理的背景と原因

モラハラをしてしまう人の心理には、自己肯定感の欠如や劣等感、コントロール欲求が絡んでいます。自分に自信がないために、相手を支配することで優位に立ち、安心感を得ようとするケースも多いです。また、過去の経験から「自分が支配的であるべきだ」と考える心理が原因で、モラハラに走ることもあります。
相手をコントロールすることで自分の存在価値を確認しようとする行動は、自己中心的で他者の尊厳を無視するものであり、健全な関係を保つうえでは避けるべきです。

夫婦間モラハラへの対処法

相手のモラハラに気づいた場合、以下のような対処法を取ることが重要です。

自分を守る

まずは自分の感情や健康を優先することが大切です。モラハラの影響から距離を置くことも、自身の心の回復のために必要な場合があります。

話し合い

話し合いができる状況であれば、自分の不満や傷ついた気持ちを言葉で表現し、相手と対話の機会を持つことが重要です。相手に自分の気持ちや考えを率直に伝えることで、互いの意見を尊重し歩み寄ることが大切です。

専門家への相談

「私がこんなに辛いのに、あなたは何もしてくれない」など、罪悪感を抱かせることで相手をコントロールしようとする行動です。こうした発言は、相手の自己犠牲を強いることになり、結果的に相手の精神的負担を増大させます。

まとめ:家庭内モラハラを防ぎ、健全な関係を保つために

家庭内でのモラハラは、夫婦関係だけでなく家族全体に悪影響を及ぼします。早期にモラハラの兆候に気づき、対策を講じることが、心地よい家庭環境を保つために重要です。自分自身を大切にしながら、率直なコミュニケーションや専門家の助けを通して、モラハラから脱却し、健全な関係を築いていきましょう。

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