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モラハラで離婚はできる?離婚したくないと言われた場合の対応も解説

執筆者:cobeyaCOBEYA編集部

2024.11.11更新

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結婚生活の中でモラハラに悩む方が増えており、離婚を考える場面も少なくありません。しかし、「離婚はできるのか?」と不安を抱えたり、逆にパートナーから「離婚したくない」と言われてしまったりした場合、どのように対応すれば良いのでしょうか?この記事では、モラハラが原因で離婚が可能なケースと、そのための準備、また離婚以外の選択肢や対応策について詳しく解説します。

モラハラとは?定義と特徴

まず、モラハラ(モラルハラスメント)について理解することが重要です。モラハラとは、言葉や態度を使って相手を精神的に追い詰めたり、感情的に支配したりする行為です。モラハラは、目に見える暴力ではないため気付きにくいものの、被害者の心に深い傷を残します。典型的なモラハラの行動には、以下のようなものがあります。

否定的な発言

「それはおかしい」「君はいつも間違っている」などの言葉を使って、相手の意見や感情を否定する。

過度な指摘や管理

「こうするべきだ」「いつもこうしなさい」と、相手の行動を細かく指示することで支配しようとする。

無視や無関心な態度

相手の意見や感情に一切関心を示さず、無視することで相手を精神的に追い詰める。

これらの言動により、被害者は自己肯定感が低下し、不安や抑うつ状態に陥りやすくなります。こうした影響を考慮し、モラハラが離婚事由として認められる場合があります。

モラハラが原因での離婚は可能?法的な視点から解説

日本の法律では、離婚の理由として精神的苦痛やパートナーからの嫌がらせ行為が認められています。しかし、モラハラによる離婚を成立させるためには、その行為を証明する証拠が必要です。一般的に認められる証拠には以下のものが含まれます。

会話の記録

モラハラの発言を録音し、相手の言動が精神的なダメージを与えるものであることを証明する。

メールやLINEのメッセージ

相手から送られた否定的なメッセージを保存しておくことで、モラハラ行為の一貫性を示す。

医師の診断書

モラハラによって心身の健康が損なわれている場合、診断書が証拠として有効です。

このような証拠を収集することで、モラハラが離婚の正当な理由として認められる可能性が高まります。

離婚を決断する前に考えるべきこと

離婚は、人生に大きな影響を及ぼす決断です。モラハラがあるからといってすぐに離婚を決断するのではなく、メリットとデメリットを慎重に考えることが必要です。

メリット

精神的な負担からの解放:モラハラから解放されることで、精神的な負担が軽減され、ストレスが少なくなります。
自己成長の機会:離婚後に自分と向き合い、自分の意志で生きる機会が増えます。自分の価値を再確認し、自己肯定感を取り戻すための自己成長のプロセスを経る人も多いです。
新たな人間関係の構築:離婚によって新しい友人やパートナーに出会う機会が増え、より健全な人間関係を築くことができる可能性があります。

デメリット

経済的な不安:離婚後の生活は経済的に厳しくなることが多く、特に専業主婦や低収入の方には大きな負担です。生活費や住居費、さらに子どもがいる場合には教育費なども含まれるため、経済的な準備が必要です。
社会的・家庭的な変化:離婚が家族や友人に与える影響も考慮しましょう。家族や親戚からの反応や支援のあり方が変わる可能性があり、独立した生活に向けた準備が必要です。
孤独や不安:離婚によって一時的に自分が孤独や不安を感じることもあります。新しい環境に適応するための時間が必要となるため、特に精神的なサポートが欠かせません。

さらに、離婚以外にも取れる選択肢があります。例えば、しばらくの間別居することで自分の気持ちを整理する時間を持ったり、カウンセリングを通じて関係を修復する手助けを得たりする方法があります。離婚以外の選択肢についても十分に考慮することが大切です。

離婚を避けたい場合にできる対処法

パートナーが離婚に反対している場合、または自分も離婚を避けたいと感じている場合は、以下の方法で関係を改善することを目指しましょう。

コミュニケーションを見直す

お互いの気持ちや意見を冷静に話し合う場を設け、モラハラが及ぼす影響について理解してもらうよう努めます。その際、感情的にならず、自分の考えや感情を具体的に伝えることが重要です。例えば「こういうときに傷ついている」と、具体的な状況を説明することで相手に理解してもらいやすくなります。

自己改善に取り組む

自己成長を目指す姿勢が、相手に良い影響を与えることがあります。柔軟に対応し、自分も変わる努力をすることで、関係性がより良い方向に進むかもしれません。

カウンセリングやセラピーを活用する

夫婦間や自分だけで上記のような改善策がスムーズに進まない場合、第三者の意見やファシリテーションを取り入れることで、客観的な視点から問題に向き合うことができます。また専門家のサポートを受けることで、改善の兆しが見える場合もあります。

離婚以外の選択肢を模索し、夫婦間での理解を深めることで、関係が改善する可能性があります。

サポート体制を構築する:相談先とサポート機関の紹介

離婚やモラハラに関する問題を抱えたとき、信頼できる相談先を見つけることが解決の一歩になります。以下のようなサポート機関を活用することが推奨されます。

弁護士

モラハラが離婚事由に該当するかを確認したり、証拠収集のアドバイスを受けたりすることができます。

カウンセラー

精神的なサポートを受けながら、問題に対する心の準備や行動の手助けが得られます。

家庭の問題に特化した相談機関

多くの地方自治体には、家庭問題に関する相談窓口が設置されています。また内閣府は「DV相談+(プラス)」という、24時間受付可能な相談窓口を設けています。

モラハラから自分を守るためにできること

モラハラの影響下で、自分の自尊心や心の健康を守るためには以下の方法が有効です。

安全を確保する

危険を感じるような状況になった場合にすぐ避難できるよう、緊急時には避難できる場所を確保しておきましょう。また親しい友人や家族にあらかじめ事情を話しておき、心身の安全を確保できる準備を整えておきましょう。

セルフケアを実践する

リラクゼーション法やストレスマネジメントを取り入れ、モラハラで傷ついた心の健康の回復に努めましょう。

自尊心を回復する

モラハラに振り回されず、自分の価値を見失わないようにするために、ポジティブな体験を振り返ったり、目標に向かって前向きに行動したりするといったことも大切です。

依存しない関係を目指す

相手に過度に依存せず、自分の意志や価値観をしっかりと持つことが、心の安定につながります。また経済的な自立も、依存関係を断つためには重要です。

自分を守るための心の準備を整え、モラハラの影響を受けにくい状態を作ることが、長期的な問題解決に役立ちます。

まとめ:自分の幸せを考えた最良の選択を見つけましょう

モラハラがあるからといって、すぐに離婚を決断する必要はありませんが、最終的には自分の幸せを最優先に考えることが重要です。モラハラの影響を理解し、自分の気持ちをしっかりと確認することで、最適な選択肢を見つけることができます。
どのような結果になったとしても、必要なサポートを得ながら、前向きな気持ちで新しい一歩を踏み出すことが大切です。

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