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発達障害とは?その種類と特性がパートナーシップに与える影響

執筆者:fukudaCOBEYA編集部

2024.3.5更新

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発達障害の特性によっては、パートナーシップをはじめとした人間関係に影響を及ぼすことがあります。本人とパートナーは、どのようなことに気をつければ良いのでしょうか。

発達障害とは

発達障害は、神経発達症とも呼ばれ、脳機能の発達の仕方の違いにより、社会生活に影響を及ぼす障害です。特に対人関係を築く際のコミュニケーションや学習面において、これらの障害が大きく作用することがあります。発達障害の原因は必ずしもはっきりとはわかっていませんが、遺伝または胎児のときに母体で受けた刺激などによって引き起こされるとされています。
発達障害にはいくつかの種類があり、それぞれの具体的な症状や特徴は多岐にわたります。一般的な発達障害の例としては、以下のようなものがあります。

発達障害と恋愛

発達障害のある人が、恋愛やパートナーシップに向いていないということはありません。しかしながら、持っている障害の種類や環境によっては、特性がパートナーシップに影響することもあります。 自閉症スペクトラム(ASD)の人の例を挙げてみます。彼らの中には、言語的および非言語的なコミュニケーションを苦手とする人がいます。すなわち、自分のニーズや欲求を表現したり、相手の立場を理解・共感したりすることが困難な場合があるのです。具体的には、自身の発言や行動によってパートナーが動揺したり怒ったりしているのに、それに気づかない。あるいは、パートナーの質問や発言に対する適切な反応ができない。自分自身の感情の理解や表現を苦手とするために、パートナーと適切なコミュニケーションが取れないといったことが起こります。
コミュニケーションの齟齬が繰り返されると、パートナーは「自分は愛されていない」「自分は相手にとってどうでもいい存在なのだ」といった感覚に陥ることがあります。こういった感覚が不安障害や抑うつ状態などを引き起こすと、カサンドラ症候群と呼ばれる状態になります。
またパートナーとの不和は、発達障害を持つ人自身にも、二次障害を引き起こす可能性があります。本人に悪気はないのにパートナーが傷ついているのを見たり、そのことをパートナーや第三者から責められることによって、自信を失ったり、体の痛みや食欲不振などの身体症状が現れたり、暴言や暴力、自傷行為などを招く可能性があります。
このような状態になってしまった場合には、自分たちだけでなんとかしようとするのではなく、専門家の力を借りてください。医師とカウンセラーのどちらに相談すべきかわからないときには、まずは信頼できてアクセスしやすい方に相談し、今後の対応の仕方について一緒に検討してもらいましょう。

発達障害がある人と良いパートナーシップを築くために

発達障害、特に自閉症スペクトラム(ASD)を持つ人と良い関係を築くには、特性への理解と、本人にとって効果的な方法でコミュニケーションをとり、つながりを持とうとする姿勢が必要です。以下に、参考になるヒントをいくつか挙げておきます。

最も重要なのは、誰しもに個性があり、それぞれのニーズや好みがあることを覚えておくことです。ある人にはうまくいく方法も、別の人にはうまくいかないことがあります。発達障害のある本人とパートナーは障害の特性を理解しつつ、お互いに個性を持った人間として尊重し合う姿勢を忘れないでください。

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