喧嘩を止めたい。カップルや夫婦間の対立を解消するには?
執筆者:COBEYA編集部
2024.3.5更新
カップルや夫婦はさまざまな理由で対立することがありますが、人間関係における対立は必ずしも悪いことではありません。健全な衝突は、カップルがお互いをよりよく理解し、問題を解決するのに役立つことがあります。しかし対立が慢性化し、お互いを傷つけるようになってしまうと、関係性に満足や幸福を感じられなくなってしまいます。ここではその原因や対処法について解説します。
カップルや夫婦間の対立の原因
カップルの喧嘩の要因は様々です。また原因は一つではなく、複数存在する可能性もあります。コミュニケーションの癖が、知らず知らずのうちに二人の関係性に悪影響を及ぼしていることもあります。代表的な対立の要因となる例には、次のようなものがあります。
- 価値観や目標の違い:最も頻繁に見られる喧嘩の原因は、カップルの関係性や価値観、将来における目標の違いからきます。例えば、パートナーの一方は結婚して子供を持ちたいと考えながら、もう一方にはそのような意思がない場合や、お金の遣い方、家事の分担、子育ての方針、ペットへの接し方など幅広い要素が対立を招く可能性があります。
- 愛情や情緒的なつながりの欠如:相手の気持ちが自分から離れていると感じると、孤独や不信感から喧嘩が増えたり、嫉妬心を抑えることができなくなったりすることがあります。
- 適切でないコミュニケーション:カップルがオープンなコミュニケーションを取ることができない場合、誤解や義心、不満の蓄積を招くことがあります。また約束をつい忘れてしまうといったことも、不信感を招く要因となります。
- 問題の先延ばし:カップルが問題や対立に対処することを避けると、やがてそれらは大きく手のつけられない状態なります。そして最終的に大きな争いを引き起こす可能性があります。
- 過去の未解決の問題やトラウマ:不貞やDVなど信頼関係を損ねる過去の経験は、カップルの長期的な対立につながる可能性があります。
- 外的ストレス:経済的な問題や仕事上のストレスなど、外的要因によって関係が悪化し、喧嘩に発展することがあります。
カップルや夫婦間の対立の解決法
パートナーとの対立が常態化している場合、お互いの精神的・身体的健康に悪影響を与えます。対立を解消するためには、次のステップが必要です。
- 自分の感情や懸念について、パートナーと話し合います。
- パートナーにも立場や意見を述べてもらいます。
- 二人が歩み寄れる中間地点を見つけます。
- 話し合ったことを基に、実行します。
- 実行が難しかったり、うまく機能しなかったりする場合には、再び改善策について話し合います。
話し合いのコツ
対立を解消する際に最も大切かつ難しいのが、話し合いを効果的に進めることです。また次に挙げるようなポイントを意識することで、前向きかつ建設的に話し合うことを意識してください。
- 率直かつ正直に話し合いましょう。
- 相手の意見に積極的に耳を傾け、共感に努めましょう。
- 非難を避け、目の前の問題に集中しましょう。
- その時の話題と関係のない、過去の対立や過ちを持ち出してはいけません。
- 悪口や暴言を避けるなど、健全な話し合いをするために境界線を設定しましょう。
- 自分の言葉と行動に責任を持ちましょう。相手を傷つけるような言動をした場合には、進んで謝罪しましょう。
- 相手の意図や気持ちを邪推するのをやめましょう。明らかにしたい点は、相手に直接質問しましょう。
- 正しさにこだわることをやめましょう。喧嘩の先には、どちらかの勝利があるわけではありません。
- 圧倒されたり、怒りを感じたりしたときは、冷静になる時間をとりましょう。一休みして、お互いが理性的な状態になってから、また話し合いを再開しても大丈夫です。
- 恨みを捨て、許し・許されることを覚えましょう。
- 二人はチームであることを忘れないでください。対立をエスカレートさせるのではなく、問題解決のために協力し合いましょう。
二人だけでの解決が難しい場合には、カップルセラピーなどを利用して専門家の助けを借りることもできます。